5月23日(金) 長崎県への建設住宅委員会視察は、大変有意義でした。
 雲仙岳災害記念館は、昨年7月に開館以来、好評で全国から視察が絶えないそうです。本施設は、雲仙・普賢岳の噴火災害を後世に伝えると共に、火山や防災について、ドーム型スクリーンや可動式床などによる工夫を凝らした展示などによる全国で初めての火山体験学習施設です。更に、入り口には三宅島に対する義援金箱を置いてくださり、共に火山活動による災害について意見交換ができました。
 次に大野木場砂防みらい館へ。雲仙復興事務所長の古賀様が大変、熱心に説明をして下さいました。このみらい館は、雲仙・普賢岳の火山活動による火砕流の発生の心配はなくなっていても地震などにより大規模な崩落を起こす危険が残っていることから、監視及び避難体制の強化を図り工事従事者の安全を確保するため整備された施設です。現在も、土石流を防ぐ砂防工事が行われています。更に、千本木地区砂防展望室を視察しました。
 翌日は、長崎県営すこやか住宅を視察しました。この住宅は、高齢者が安心して暮らせるよう県住宅部局と県・市の福祉部局との協力で一般所帯向けの住宅とのセットで生まれた県下では初めてのコレクティブハウジング事業です。高齢者が住みなれた地域社会のなかで自立した暮らしを送りながら安心して生活ができる施設です。
 今回の視察は、駆け足でしたが得られた成果は多くあります。今後の都政に十分活用されると確信します。関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
(写真:建設住宅委員会のメンバーとともに)
※リンク:長崎県・雲仙岳災害記念館
※リンク:長崎県・大野木場砂防みらい館
※リンク:長崎県土木部住宅課