現在、上野動物園にいるジャイアントパンダの名前を皆さんはご存知ですか?正解は『陵陵(りんりん)』です。リンリン(オス・17歳)は、1985年9月5日に北京動物園で人工授精によって生まれ、1992年11月5日に上野動物園にやってきました。
上野動物園では、アメリカにあるサンディエゴ動物学協会の支援により、メキシコのチャプルテペック動物園とジャイアントパンダの共同繁殖に取り組んでいます。そこで、リンリンが、今月27日(月)に繁殖のため約3ヶ月間チャプルテペック動物園に出張することになりました。その際友好親善のしるしとして、レッサーパンダの『タラ(オス・7歳)』と『ハナ(メス・1歳)』も同行し、メキシコで新たな生活を始めます。
リンリンは過去2回メキシコに渡り、メス3頭との繁殖を試みましたが、残念ながら妊娠には至りませんでした。しかし、中国以外で初めてジャイアントパンダの出産に成功し、現在3頭のメスを飼育中のチャプルテペック動物園で再度繁殖を目指してメキシコに渡ります。是非、春には嬉しい知らせを聞きたいですね。
→おまけの話
昨年5月、日中国交正常化30周年記念事業で都議団が中国へ訪問した際、ジャイアントパンダの寄贈について中国にお願いしたところ、丁重にお断りされました。希少動物なだけにそう簡単には頂けないんですね。
※リンク:東京都報道発表資料・ジャイアントパンダの「リンリン」メキシコへ
※リンク:恩賜上野動物園