9月20日(月) 気温30度を超える日が続き残暑が厳しい東京ですが、近年、都市部では緑地の減少により気温が高くなるヒートアイランド化が問題になっています。そこで、国や地方自治体では、屋上に草花や木を植える屋上緑化に力を入れ始めています。屋上緑化することによって建物の表面温度の低下し、それに伴い周りの気温の上昇を抑え冷房の節約につながる効果があります。また、建物への日射を防ぐことにより、建物の劣化も防ぐ効果もあるといわれています。
 東京都では、2000年度から、屋上面積のうち利用可能な部分の20パーセント以上を緑化する指導を行っており、2001年4月からは義務化しています。この屋上緑化が進めば、気温上昇を抑えるだけでなく二酸化炭素の吸収力も高め、温暖化の防止にとって二重の効果があるといわれています。しかし、工事費は、ドイツでは1平方メートル当たり2000円から1万円程度ですが、日本では2万円かかるコストの削減も課題のひとつです。企業間の競争により価格が低下し、一日も早くこの屋上緑化が進んでいってほしいと思います。