3月25日(火) イラク情勢の緊張が、私達にも身近なペットボトルに影響し始めました。ペットボトルのもとになる樹脂→PET(ポリエチレンテレフタレート)を扱う最大手の企業(国内シェア47%)が、国内・海外の生産ラインを今月6日から止めています。原料の価格が原油高のあおりで高騰し、採算割れになったからです。採算改善には飲料等のボトルの値上げですが、長引く不況で値上げは難しく、当然、ボトル代もその原料のPET樹脂も値上げしにくい構図があるからです。
飲料メーカーがボトルのコストを製品価格に転嫁すると、消費者にツケが回ります。しかし、飲料メーカーは「デフレが続く現状で値上げには踏み切れない」と言っています。原油高騰のコストを誰が負うのか、まだ見通せない状況です。
※リンク:PETボトルリサイクル推進委員会