6月3日(火) 日光街道(国道4号線)と隅田川が交差するところに「千住大橋」という橋がかかっています。日光街道のちょうど都心部から足立区への入口にあたり、日中は大変交通量の多いところです。
 この橋は大変歴史が古く、江戸開府に先立つ1594年に架けられ、江戸の「北の玄関口」と言われました。開府後は、千住大橋中心に広がった、日光街道第一宿場街「千住宿」は大変な賑わいを見せ、今日の北千住へと変貌していきました。
 大正12年の関東大震災の後、帝都復興の都市計画により、木橋から現在の姿の鉄橋として架け替えられました。その架け替え工事の際に、木橋を支えていた杭を川の中から引きぬいたそうですが、言い伝えによると今だ何本かの杭が残っているらしいのです。
 その木杭を引き抜き調査保存しようと「千住大賑い会」のメンバーが活動をしています。幸いにもちょうど隅田川ではスーパー堤防事業が進められており、千住大橋付近もその事業が始まっています。この工事の機会に木杭を抜く方向で、東京都は動き出すことになりました。
 私は千住に生まれ育った人間ですから、この調査引き抜き作業に大変興味があります。本当に千住大橋の木杭ならばうれしく思います。
※リンク:千住大賑い会
※リンク:Bridge Watching
※リンク:東京都建設局・東部低地河川の整備(スーパー堤防等)