1月27日(月) 私は、東京都薬事審議会に委員として所属しているので、都民の健康を支える「薬」のことを勉強する機会が増えました。
現在、家庭内でインシュリン注射など治療をしている方が大勢います。そこで問題となっていたのが「使用済みの注射針」。注射針は「医療廃棄物」という区分に分かれ、そのまま家庭ゴミとして出すことはできません。ゴミを回収する人たちに注射針が刺さる事故が多く、問題となっているからです。在宅治療者は使用済み注射針の処分に困っていました。
そこで東京都は、東京都薬剤師会のご協力により、杉並区と練馬区で使用済み注射針のモデル回収事業を開始しました。これは、両区の薬局店で、在宅治療者の使用済み注射針を回収するというものです。
まだまだ始まったばかりのモデル事業なので、回収にあたって薬局店側の苦労があるようですが、こうした取り組みが東京都と東京都薬剤師会の「協働」で行なわれていくことは多いに評価できます。ひとつひとつ問題点を解決し東京都全体に広がっていけばと思います。
※リンク:東京都報道発表資料・在宅医療廃棄物(使用済み注射針)モデル回収事業が始まります
※リンク:東京都薬剤師会