10月16日(土) 東京都福祉のまちづくり推進協議会は、今年7月「福祉のまちづくりの新たな展開」について提言を行いました。これからは、バリアフリーの社会から一歩進んだユニバーサルデザインの社会を目指すということが述べられました。ユニバーサルデザインとは、「できるだけ多くの人に快適な環境とするため、はじめからバリア(障壁)を生み出さないようにするもの」であり、バリアの存在を前提として除去を行うバリアフリーの考え方を、さらに発展させた考え方です。
 例えば、鉄道駅舎の場合、ただエレベーターを整備するだけでなく、人の流れを考慮に入れて階段やエスカレーターを設置したりすることです。またバスについては、ノンステップバスを導入するだけでなく、コミュニティバス(間隔の短いバス停や狭い道路を走ったりする)を導入するのもいいアイデアではないかと思います。ある地域でのコミュニティバスは雨の日の傘の貸し出しサービスを行ったり、掲示板を設け周囲の住民同士がコミュニケーションをとるような工夫もされています。このような、ユニバーサルデザインを意識した社会が各地域で目指されればと、私も期待しています。